60代 男性 S様　太腿外側の痛み　①　②

この方座って胡坐（あぐら）をかくと太ももの外側が張り、膝がかなり浮いてし

まい痛みもあるとの事。膝を自分で床まで押し広げる様にして座っていると事

で、早速施術に。左側の膝上、太もも外側あたりの約５cm位の筋に少し硬く張っ

た物がおり、CSの角度を決めて入れると「あ”あ”〜それじゃっ！」とS様から CS

特有の引き出す痛み「痛愛〜い！」が出る。痛みはその人の歴史の一部を物語っ

ていると思う。私は敬意を表し「痛い」を「痛愛い」と表現している。

股関節から大腿部の特に側部を中心に施術。「う”〜〜」と唸りながら受けるS様

と「う”〜〜」の反応とCSを通じての身体の状態に意識を集中する私。

気を使って扇風機を出してくれたS様の奥様、感謝しつつも「首振りでなく直撃で

風が欲しいな・・・」と少し集中がとぎれもしたが、施術後に「開く、開く」と

見事な胡座での開脚を披露して頂けた。月１回ペースで出張施術を利用して頂い

ており、２回目から自分がくつろいで施術を受けれる様にしっかり敷きマットを

準備してくれていた。開脚そして敷きマットと施術者冥利に尽きる。

いつまでも体を労わりご自愛頂ければと思う。

S様の開脚胡座を見て思い出したことが

「そういえば”結跏趺坐”出来なかったな・・」

久しぶりにやって見ると、「出来た！」

結跏趺坐（けっかふざ）　座禅や瞑想の時の座り方だが、以前は組んだ足の骨が

グリグリ当たって痛かったが、痛みも無く組む事が出来た。CSで擦ると関節や筋

肉の固さが取れ緩み、関節の可動域も上がる。CSの効果を我が身で感じた。

座禅、瞑想は見よう見まねでやっていた程度だが　結跏趺坐で座ると自然と背筋

が伸び足の座りがとても良い。力まず座れて、座ることが気持ち良い感覚。

筋肉や関節が硬くなると、ふとした時や無理した時に痛めてしまう事がある。

心も無理が重なると硬くなり痛めてしまう。

心も体も緩む時間が必要だ。　　　　　　　　　　H30/9/13

綴　記　②　〜　橈骨沿いの肘痛　〜

上記にもあるが "月１" でお招き頂き施術をさせて頂いているが、ふと見るとお庭の隅の犬小屋に柴犬のワンがいるではないか・・・。通い始めた当初は犬小屋のみがあり、秋頃にワンの存在にふと気付いたのだが、お話をお聞きするにその頃から飼いだしたとのことで、私が車から降りても吠えもせず、軽く尻尾を振り凛々しく細い目でこちらを見ているのみだ。その昔、余所様の犬をさすろうと手を出してガッツリ噛まれた経験があるだけに、今のところ頭を撫でるのは躊躇しているがそのうちとは思っている・・・・。

そういえば、このワンの名前を聞いた気もするが、忘れてしまった様な聞いてもない様な、いずれにしてもわからないので、このままワンで通そう。例の大腿部の最近の調子はと言うと、前は施術中「う”〜う”〜」と唸っていたのだが、最近は唸りも控えめで改めて大腿部の様子をお聞きすると「もう痛みも無いし、ええよ」との事。そしてワンの散歩はS様の仕事らしく毎日ワンを連れ歩いており、散歩でなお調子が良いとの事で楽しんでおられる様子。私自身、適度な運動こそが一番の ”薬” ではないかと思っているが、引き続き散歩なりお好きな事で身体を動かし、細胞のミトコンドリアを増やして若々しくあって頂きたい。そして大腿部の話から「足はええけど肘が痛い・・」とS様からの追加オーダー。ようやく少しエリアを広げて腕の方まで施術の範囲が広がり、　” 肘から手の平・親指側の骨である橈骨沿いに” 何かが潜んでおり「う”〜う”〜」の唸りも再開されたのだが、前回の施術より異物感も少ない様に思い「もう少しですね！」との私の声掛けに対し「けど施術は痛い・・」、「痛いけどこの肘の痛みが和らいだらお役御免よ」と痛さの当て付けか冗談を交えニヤニヤしながら私の顔を見てくるS様に対して「へへっ」と苦笑いを浮かべる私。ご利用の仕方は人それぞれであり、とやかくは無くむしろ微笑ましい話なのだが、行く毎にいつも沢山の野菜を頂き前回もカゴ一杯の野菜をもらい、今回も ”特大のキャベツとブロッコちゃん" を頂いた。いつも頂けると決まっている訳でなないがお役御免になって、野菜を頂けなくなるのは正直痛い（笑）。しかしこのお役御免を目指して日々精進するのみであるが、そうなる前に ”芝犬のワン"の名前を確認する事と友好は結んでおこうと思う。　

軽自動車のタイヤ位ありそうな特大キャベツとブロッコリー。